クリスタルボウルの本領

それはクリスタルボウルに出会ったばかりの頃、

約20年ほど前のことです。


ひょんなきっかけで、

クリスタルボウルの7つセットを我が家に預かることになりました。


イベント出演のお声がかかったり、

録音でもしようか、と思いつつも。


何しろ、未知の楽器。

単純に、叩けば音は出るけど、、、

何か、正式な奏法などあるのだろうか。


ネットを検索すると、

「完全に純粋な心でないと演奏してはならない」

「エゴはダメ」

などという説明が目に飛び込んできます。


完全に純粋で、エゴのない状態なんて、

肉体を持った人間として地球にいる以上、それはムリなのでは?


「私はエゴがない。純粋だ」

と思う思考こそが、エゴではないのか?


などと、考え出したらキリがありません。



そんなあるとき、ある方が、

「クリスタルボウルは、音楽の知識や経験はかえって邪魔になる」

と書いておられるのを目にしました。


5歳から音楽漬けの私にとっては、聞き捨てならぬ言葉。

な、なんですと〜?!

けしからん。


したらば、音楽やってる人にしかできないクリスタルボウルを、

やってやろうじゃないか。


そんな理由で、今のスタイルが出来上がりました。

(↑写真は、ハートニクス様のオンラインサロンで公開中の「MOON CONCERTO」のワンシーン)


今のスタイル、とは、、、。

「クリスタルボウルを、芸術作品として表現すること」


メロディーの動き、ハーモニーの移り変わり、「間」を、

美しく、心地よく表現すること。


現代の音楽と馴染む音選び。純正な音程へのこだわり。

そして、シンセサイザーを使ったサウンドメイキング。


これをやっている人に、今のところお会いしたことがありません。

(私が知らないだけかもしれませんが)



ところが、ここ数ヶ月の間に、

これまでになかった概念が、

私の中に飛び込んできました。


クリスタルボウルは「楽器」でありながら、

「媒体」でもある。


知識として耳にしたことがあるけれど、

「こういうことか!」と、まるで雷のように、

体感として、全身に浸透していきました。



そして、これまで培ったスタイルが変化しつつあります。


音にならない音を奏でる。

あらゆるものと繋がる。

如何に、「そこに居なくなること」。


言葉にするのは簡単で、

これまでも、当然のようにできているつもりでいたけれど、

実は、全然出来ていないことがわかったのです!


ガーン!!


長年の音楽経験という「型」があるからこそ、

そこに、クリスタルボウルを無意識にはめてしまう。

心の中に浮かぶ「歌」を、クリスタルボウルに歌わせていたのですね。



昨年の冬至から始まり、

立春のときにやってきた、内側からの衝動に動かされて、

3月の間、個人指導を受けて、

クリスタルボウルの奏法に、徹底的な磨きをかけました。


圧倒的な、クリスタルボウルの持つ能力、存在に、

ただ感動に震えるばかりです。


いままさに、「型破り」の時がやって来ています。

「型」があるこそ、破ることができるのです!



これまで培ったスタイルは、それはそれで大事にする一方、

これからは、もっとクリスタルボウルの役割に忠実に、

「意識の扉を開くための音」を降ろしていきたいものです。


Tomoca Armonica

作曲家 ヒーリング演奏家 Tomoca Armonica(朋花)の 情報をお届けします。

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