クリスタルボウルとは

■クリスタルボウルとは?


クリスタルボウルは、1970年代以降にアメリカで生まれた鉱物から出来た楽器です。

とある半導体の工場で使われていたお椀状の物体を、偶然鳴らしてみたら、すごくいい音がした・・という逸話が残されています。しかしエジプトの壁画にクリスタルボウルが描かれていたり、チベットでは金属のボウルを心身の治療に使っていたという言い伝えがあります。一説には、失われたかのアトランティス文明で、クリスタルボウルそのものが医療として使われていたという話もあり、地球上の長い歴史の中で、世界的にあちこちで似たような原理の楽器が使われていたことが伺えます。

クリスタルボウルの特性上、ピアノやギターのように、いろんな曲を演奏するには向いていません。「音楽を演奏する」というよりも、「音にじっくり浸るもの」と言えましょう。



■クリスタルボウルの効果


クリスタルボウルが放つ「正弦波」という音は、地球上のありとあらゆる音の「根源」とも言える音です。この、究極までにあらゆるものを削ぎ落とした、純粋で整った音の波を全身に浸透させることで、最も魂に近い「平安」の状態へと調います。この状態こそが、あなた本来の姿。人生のあらゆる経験の中で培った思い込み、傷、そういったものによって閉じ込めてしまった本来の輝きに、ダイレクトに「繋がった」状態と言えましょう。脳波でいうと、α波よりも深い意識状態のθ波の状態であるとも言われています。定期的な瞑想は精神の健やかさを保つのに役立つと言われていますが、クリスタルボウルの音に全身を浸すことも同じような効果があります。クリスタルボウルは、常に心身を良い状態に保ち、あらゆる感情とつきあい、直観力を磨き、心や身体を癒していく大きな効果があるのです。

またクリスタルボウルは、人間の可聴域を超えた倍音という音が多く含まれていることが知られています。クリスタルボウルの美しい音を耳で聞き、その音波が身体に浸透していくのですが、こういった「耳に聴こえない音」は、肉体を超えた肉体、、、神智学でいうところのエーテル体、アストラル体などの「目に見えない身体」に振動を伝えると考えられます。そうすることで、目に見えないレベルの汚れや不要物が祓われ、あなたという宇宙全体が調っていくのです。



■クリスタルボウルの特徴


1. 音階があるようでない

クリスタルボウルは、ピアノなどのように正確なドレミの音階から成っているとは限りません。微妙な音程が混じり合い、構成も5つの音だったり、13の音だったり、もっと沢山のこともあります。クリスタルボウルは演奏する人が好きな音を選び、好きなように揃えていくのが基本。もちろん他の楽器と合わせることを考えて、正確な音のボウルだけを選び組み合わせることも可能です。


2. 「円」の楽器

クリスタルボウルは、完全な図形と言われている「円」から成っています。この円が振動することで空気を震わせ、それが聴く人の体内の水分も振動させているのです。その振動は、空間に無限に広がっていきます。ですからクリスタルボウルを聴くと、「耳だけでなく全身で聴いてる」体感を得るでしょう。


3. 鉱物の楽器

世の中にあるあらゆる楽器は、ほとんどが地球の一部から成っています。黒檀やスプルース、金属などどれも地球の貴重な資源が使われています。けれども「鉱物」を材料として作られているのは、私の知る限りはクリスタルボウルと、サヌカイトのみ。それもクリスタルボウルの場合、どんな鉱物を使うにせよ、必ず「水晶(クオーツ)」がベースとなっています。正確には水晶そのものではなく、シリカサンド という水晶と同じ元素(SiO2)から成っています。この「水晶でできている」という事実が、クリスタルボウルの音にどんな影響を与えているのかということは、科学的にきちんとした説明ができるものではありません。けれども多くの人が、クリスタルボウルを聴いた瞬間に、「何か只者ではない感じ」「ものすごく懐かしい感じ」「体の細胞に響いてくる感じ」といった感想を抱きます。地球の中で2番目に多く含まれる元素SiO2であることが、私たちの身体と何かしらのリンクを生じさせ、細胞の奥深くに刻まれた記憶や感覚を呼び覚ますのではないかと感じています。


4. 自然界には存在しない音

地球上には様々な音が存在しますが、どんな音でもあらゆる種類の音が重なり合っています。ですがそれらの音を分解していくと、「純音」と言われる音にたどり着きます。これは「正弦波」という、機械的に合成できる音であって、そのままで自然界には存在しません。ですが、クリスタルボウルにはこの「正弦波」がかなり多い割合で含まれています。つまり「原初の音」。地球上で大気に包まれ、あらゆるものと交じり合う前の、「何もないところで、ただ在る音」。それを想わせるのがクリスタルボウルの音なのです。この音を聴くことで「中庸な感覚」「静けさ」「安らぎ」の感覚と同調し、癒しが起こると考えられます。


5. 媒体としての楽器

こういったお椀型の楽器は、古代より祈りや病気の治療として使われてきたと考えられています。それは前述のような音の独特な性質によるものであると同時に、大いなるものとつながる媒体として使えるということが挙げられます。宇宙の根源であるとか、内なる神であるとか、はたまた銀河の向こうの文明であったり、価値観や文化によって様々なメタファーがあると思いますが、いずれにせよ「どこかとつながる。結ぶ。送受信する。」といった機能が、クリスタルボウルにはあると感じています。それをしっかりと意図して音を奏でることで、聴く人の意識を開いたり、上昇や癒しを促すことが可能となるのです。

Tomoca Armonica

生きとし生ける者への 祈りの音楽 サウンドアーティスト Tomoca Armonicaの 情報をお届けします。

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